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風の便り。(公式ブログ)

障害者には広くて手摺りが設置されたトイレが欠かせない事が分かりました。

2021.6.17 -[ コラム

画像は我が家のトイレになります。

私自身、身体が不自由な中、どのようにして用を足したのかお伝えしたいと思います。

上の画像は我が家のトイレで、1.8m×1.8mの広いトイレになります。(子供の泥んこだらけの服や靴を洗うための水槽や用を足した後の手洗い場もトイレ内に設けたためです。)

また、トイレは寝室から10歩の距離に設置されています。(簡単に言えば寝室の隣です・笑)

そんなこんなで、身体が不自由になったおかげで気付く事をお伝えしようと思います。

①トイレの手摺り。

画像からも分かると思いますが、我が家は「座る・立ち上がる」が楽な洋式トイレです。とはいえ、体、特に下半身に痛みがある中で用を足すのはとても困難を極めました。そんな状況の中、普段は何の意味もなさない手洗いカウンターなのですが、この時ばかりは「体全部を預けるカウンター」として非常に役立ちました。体をカウンターに預ける事が出来ましたので、痛みのない体勢をとり、用を足す事が出来たのは幸運だったと思います。

②トイレの広さ。

「大は小を兼ねる」ということわざがあります。そのことわざが、この時ばかりは我が家のトイレにピッタリ当てはまりました。寝室から痛みをこらえ這いつくばってトイレに行き、トイレに到着して床で休憩、用を足して床で休憩と、何度もトイレの床に寝そべりました。寝そべれるくらいのトイレですので、介護などが必要になった際にはする側される側、どちらも楽だと思います。

いずれにしても、万が一の事を考え、広くて使い勝手の良い手摺りや設備を備えたトイレは理想ではありますが、現実的には下の画像の様な91cm×180cmのトイレが一般の住宅には多いと思います。

この様な広さですと、このトイレでの介護は少し難しいですね。また、必要以上に手摺りを取り付けてしまうと、健常者の方でも少し煩わしさを覚えるかもしれません。

今回の件で、トイレには手摺りが設置され、広く、引戸の入口が必要だと分かりました。正しく、現在の私の自宅の様に・・。

しかし、ここまで理想的なトイレを住宅の限られたスペースに設置する事自体が難しいのかもしれません。いずれにしましても、必要になったその時に対処できる最低限の準備はしておいた方が賢明だと思います。

今は健常者でも、いつ障害者になるか分かりませんし、必ず人は年を取りますので。

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