窓の性能を上げると家の暖房用灯油消費量はどれだけ変わるのか?
2020.2.6 -[ コラム / 省エネ性能・気密性能 ]
さて、Qpexを使い、築17年になる我が家を、省エネで快適な住宅(一冬の暖房用灯油消費量半分の家)に変えていこうと思います。
どんな手順で進めていくのかと言いますと「北東北の高断熱住宅」の18ページに載っている順序で進めていきます。
基準となるのが築17年の我が家になります。(建てた当時は最高基準の住宅でした。)
次に、ステップ1(赤い囲み)です。ここの書かれてある断熱仕様アップは、
①壁:高性能グラスウール充填 105mm
(我が家ではこの断熱材を使用しているのでこのままです。)
②基礎:ポリスチレンフォームB3 50mm+50mm
(我が家では50mm1枚ですので、断熱アップします。)
③開口部:樹脂サッシ+アルゴンガス入りLow-Eペアガラス16mm
(我が家では 樹脂サッシ+アルゴンガス入りLow-Eペアガラス12mmですので、開口部を断熱強化します。また、玄関ドアも断熱性の高い物に変更してみました。しかし、下記画像の様に 窓ガラスを東西南北で使い分けると暖房燃費に更に効果的になるので、窓ガラスを使い分けて計算してみました(赤い囲み)。「北東北の高断熱住宅」の22ページになります。)
さて、Qpexに数字を打ち込んだ結果は・・・、
省エネ基準レベルだという事は変わらないようです。そして、1番肝心な暖房用灯油消費量の結果ですが、
断熱仕様アップ:1,354㍑(金額121,860円 ※90円/㍑)
基準にした我が家:1,468㍑(金額132,120円 ※90円/㍑)
暖房用灯油消費量が114㍑(10,260円)減りました。
正直、思ったよりも減っていないもんですね。それでも、まだまだ序の口です。これから、省エネで快適な住宅を造る手段が出てくるのです。
実は、住宅というのは建てる建設地(地域)によって暖房用灯油消費量が変わってきます。その例が「北東北の高断熱住宅」の19ページに載っています。
青森県の都市では、青森・弘前・十和田・八戸が例として挙げられていますの、それぞれの地域の灯油消費量とその金額を見比べていただきたいと思います。
そして、今回のシリーズでも比較出来るように計算してみました。
建設地域は青森と蟹田です。
基準は蟹田ですが、その家を青森に建てたらどうなるのかなと思ったのでご紹介いたします。
下記画像は建設地が「青森」の計算結果になります。
建設地が青森でも省エネ基準レベルだという事は変わらないようです。そして、1番肝心な暖房用灯油消費量の結果ですが、
断熱仕様アップ(青森):1,181㍑(金額106,290円 ※90円/㍑)
断熱仕様アップ(蟹田):1,354㍑(金額121,860円 ※90円/㍑)
暖房用灯油消費量が173㍑(15,570円)の違いになります。
※参考にして下さ。
基準にした我が家(蟹田):1,468㍑(金額132,120円 ※90円/㍑)