ガラスの温度。
2016.3.3 -[ データ・グラフなど ]
3月になりました。
そして今日は、「桃の節句」です。
時候の挨拶に「早春の候」「浅春の候」「春陽の候」「春寒の候」のように、「春」という文字を目にする機会も多くなってきました。
青森の週間予報では、週末、10℃を超える予報にもなってきています。
今日は寒いですが、春が待ち遠しいですね!
(僕は花粉症なので、いつも辛い春です。)
皆さん、窓ガラスの表面温度って気にしたことがありますか?
僕は、室蘭工業大学名誉教授で一般社団法人 新木造技術研究協議会(新住協)代表理事でもあります鎌田紀彦先生のご指導の元、「省エネで、あたたかい家づくり」をしています。
先日、鎌田先生のセミナーに参加した際、こんなスライドがありましたので紹介いたします。
窓ガラスの表面温度についてです。
細かい事は割愛して、我が家の窓ガラスを例に書いていきます。
先生の話によりますと、窓が樹脂(プラスチック)で断熱LowEペアガラス12mm(赤い囲い)だと、外気温度が-5℃の際、窓ガラスの表面温度は15℃前後になっているとの事でした。
築13年の我が家の窓ガラスが、上記に挙げた仕様と同じです。
そこで、3月1日(火)の青森は真冬日(嵐の日)、外気温度が-5℃でしたのでガラスの表面温度をサーモカメラで撮影してみました。(陽射しが全くなく、東側の部屋になります。室温は20℃です。)
こんな結果になりました。
ガラスの中心部が14.8℃です。
先に紹介した先生のスライドの通りでした。
しかし、この画像で違う箇所を注目しなければいけません。
緑と青の色です。
この箇所から冷たい外気が室内に侵入してきているのです。
逆に言えば、この部分から温かい室内の空気が漏れていることにもなります。
ちなみに、今回の撮影に使った窓は・・・↓
↑引違い窓です。窓の気密性能が悪いようです。
何処のご家庭でも窓の近くに行くと、少なからず寒さを感じていると思います。
また、結露にも悩まされているのではないでしょうか?
その理由の一つといたしまして、ガラスの表面温度が低く、窓の気密性が悪いのも理由の一つです。
(種類にもよります。)
最初にご紹介いたしました鎌田先生のスライドの中で、窓の性能を上げるとガラスの表面温度も上がるというデータになっています。
窓ガラスを変えただけで家全体が「あたたかい!」という事にはなりませんが、新築やリフォームする際の参考にしていただけたらと思います。
業界の方々にとっては当たり前の内容で、失礼いたしました。