「中古住宅流通!」って言っても・・・。
2016.2.4 -[ コラム ]
↑先日の地元紙、東奥日報に掲載された記事です。
僕は正直、「ん~!」と思っています。
何故かと言いますと、
昨年の12月31日に、家を建てたいという相談がありました。
その場で色々と聞いて、予算的に新築だと厳しいので「中古を買って、リフォームしよう!」という話でまとまりました。
その時の頭の中では、「築10年~15年の物件はあるだろうな!」と思っていました。
そして年明けから色々と見て歩いたのですが、青森にはない!
築20年~25年に物件はあるのですが、状態が悪く、その後のリフォームの事を考えると物件の状態によっては、新築以上の予算も掛かりそうな物件ばかりでした。
そんな中で、上記画像の様な記事。
記事の中には、「空き家を活用した地方移住」「介護・福祉施設などへの用途転換」とあります。
色々と対策が考えられていると思います。
しかし、青森に移住してくる人、また、施設へ入居する人やそこで働く人の事を考えると、雪と寒さ対策をしっかりやらなければいけないと思いました。
特に、寒さ対策!
僕が中古物件を見て歩いた中での感想では、寒さ対策をしなければ住める家はないと感じました。
その他にも、見た目の状態(外壁)も良いとは言えません。
そんな中、先日、住宅の取得・改修に関する支援制度等説明会に参加してきました。
このレジメの中に、平成28年度、住宅の取得・改修で活用できる主な予算・税制をまとめたページがありました。
上記2枚目の画像に、「中古住宅の取得」の項目がありますが、中古住宅取得に関しては新築や改修工事よりも優遇される制度がありません。
先にも書きましたが、
中古住宅購入→補助金を利用した改修工事
の流れだと優遇措置に当てはまるのですが、工事にはそれなりの金額も掛かりますし、住宅ローンの借入も少し複雑で面倒です。
個人的には、中古住宅の流通・空き家対策にはまだまだ時間が掛かると思っています。
その中で僕自身がこれから出来る事は・・、
中古でも流通する、若しくは代々その家に住み続ける家づくりをすることだと考えています。
①新築工事においては、
長期優良住宅。
フラット35の技術基準に適合している住宅。
認定低炭素住宅。
家のメンテナンス履歴帳を作成する。
②リフォームにおいては、
家のインスペクション(住宅診断)の実地。
既存住宅の図面作成。
家のメンテナンス履歴帳を作成。
寒さの厳しい青森だから、暖かい家へのリフォーム。
上記の事を常に考えながら、仕事をしていかなければと思っています。